2)大賀氏のつぶやき

次にレコード制作会社にPCMでマスターを作成するためウエ-ルスのNimbus Recordを訪問。

ソニーのPCMレコーダーを販売すべく下ネゴは終わっていた状況であった、競合はオランダのフィリップス。事務所に入り会議の当初は良い関係であったがその後、芸術論議となり先方の社長と大賀氏が激論を交わしついに相手を怒らせてしまい、ソニーを買わないと言い切られてしまった。

後にNimbus Recordの社長からハンマー・クラヴィーアのレコード3枚をいただきそのレコードの録音を当てなさいとのこと。マスターリングをスーパーアナログ、ダイレクトカッティング、PCMマスターリングの3種でそれらのレコード聴き比べるものであった。幸いに全部回答できたがそれくらい気を使っての録音、録音技術も非常に高いレコーディングの会社であった。非常に残念な結果となってしまった。