15.MGCJ風柳つぶやき ビジネスでの成功者
私の信念のひとつですが、ある会社のある新しいビジネスで大成功を収めた人は当然役員クラスにまで上り詰めます、そして次の新しいビジネスの責任者になることが多い、結果失敗する事が成功する事よりも多くなる。なぜでしょうか?最初の成功時と2回以降でなにが違うのでしょうか?
それは決断する時の条件が違うからと思います。最初の時は決断するのに各種の情報を集め、自分なりに取捨選択して、確認を何らかの形で取るようにし状況を踏まえて決断していたのでは。2回目以降はどうでしょうか?多分最初の成功例を思い出してその時にこうしたから成功した、といった過去の経験が作用しているように思います。過去の判断基準と新しいビジネスの判断基準は違うのです。
例えばあるオーディオ機器を開発しそれが市場にはないもので新しい分野のビジネスになるとします、これは例えばCD ビジネスです。CDはデジタルであり、劣化が少なく取り扱いしやすくと云った数々の特徴があり大きなビジネスに発展しました。ソニーもこれに当てはまります.しかしCDの後のデジタル機器はどうでしょうか?Mini Disc(MD)はどうでしたか?性能面はCDより上でしたか?取り扱いは?音質は?トータルの数量は?どれもがCDにはかないませんでした。今はほとんどのメーカーで製造は中止になっています。なぜこんな事が起きたのでしょうか?
新しい商品の原則は従来の商品に比べてはるかに質がよく安価であることが必要です。MDはCDよりもSpecが低くCDにはたちうちできません。
しかし顧客はCDよりも安価でそこそこの音が出ると云ったCDと比較して決断したのではないでしょうか?これは前述したCDでの成功体験に基づいている決断と思います。
みなさん、自社の中での新しいビジネスを立ち上げた人々を思い浮かべ、それらの人々のその後を検証してみてはいかがでしょうか?
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