7.日本ボルチモア・テクノロジーズ株式会社 (2001~2002)

7.日本ボルチモア・テクノロジーズ株式会社 (2001~2002)

 

このボルチモアテクノロジーズはアイルランドのダブリンに本社がある PKI(Public Key Infrastructure)技術を採用したセキュリテイソフトウエアの会社。

もともと日本の代理店をアイルランドの本社が買収したので社員はその代理店の人 達がほとんどで、若手の社長が引きいる集団。資本金も30億円超と大企業並みで

しかも株主数が30社を超え、スタートアップにしては難しい会社。EVPとして着 任早々社長も含めたキーメンバーと話し合いを持ったが会社の運営というより若手 が集まって勝手に販売を何とか継続していた状態。企業理念や、社員の自覚などと いったものはほとんど無く、今までも代理店のような感覚で、しかも売り上げ拡大 のためにいろいろと画策している状態であった。また接待費なども使い放題で一月 に100万円超を一人の営業マンが使うといった異常事態でもあった。

経理担当のシニアマネージャーはまともな経験者であったので彼と話しをして

社風を変えるステップをやることにした。、

 

まずシニアメンバー約20名を集めて一泊2日の研修を実施

ここでは代理店ビジネスの本筋や、代理店の活用の仕方、契約書は、

企業は何のためにあり何をすべきか

社会貢献をどのようにして具現化していくのか

社内の人材の登用、人事管理、Public Relationsなどなど

ごく基本的なことを中心に叩き込む

その後、ホームページの改定を自ら主導して、内容を改良。

アイルランド本社に対する報告書や本社の意向を受けた取り組みなど多岐にわたっ た。本社には3度ほど出張し、CEOからのコメントで売り上げ対人員のバランス が悪いとの指摘もあり、改革をやるように依頼された。

本件は日本の社長には内緒でやってほしいとのことで、やりにくかったがとりあえ ず纏め上げた。

基本的な考え方を明確にし、それを元にファンクションのチャートを作成、このフ ァンクションは最低限度必要と思われる国内の日本ボルチモア・テクノロジーズの ファンクションを記載し、それらに当てはまる人材を記入、記入の無いのは新規に 採用。これを本社に提出した。約120名の社員にうち80名弱になり、余剰人員は 退職をお願いすることになった。この結果本社から社長をやってほしい旨の要望が あったが、立場上難しいので私はむしろこの業務終了を持って退職したいと回答。

約9ヶ月であったが貴重な経験をした。

 

  Baltimore Technologiesまとめ

 

*海外のメーカが日本進出の課題を簡単に解決する方法のひとつが既存代理店を買 収することでの進出であるが、本件はその悪い例の一つである。

やはり、日本法人に関しては社長になる人をよく見極める必要もあり、たまたま本 社のトップとのコミュニケーションも複雑でなれていないために不信感が募ったも のと思う。いま少し本社が時間をかけて日本のマネージメントと話をする機 会が あれば変わっていたであろう。また会社としての運営や、代理店との信頼構築 なども、経験者を入れてその人達に任せられればもっとよい結果を生むことが出来 たのではと考える。資金が潤沢にあるために本来の経営をきちんとする覚悟が無か ったの か、又は、はじめからその資金を使って楽しく会社を運営したかったのかは 不明。

私が入社したことで面白くなかった多くの人達がいたのもわかりますが!

当初の約束どおり2002年1月に退職。